オープンソースというとフリーのソフトウェアというイメージがある。しかし、現在オープンソースは国家の覇権をかける道具になっていることがこの本を読むとわかる。

 その中では中華思想の「チャイナスタンダード」がオープンソースの覇権をにぎろうと虎視眈々と狙っている。

「90年代までは、日本のオープンソース技術が中韓を凌駕していたのは事実。だから日本政府としてはオープンソースのリーダーとしてアジアに君臨し、中韓やASEANをこの分野で牽引しようと考えていました。ところが2000年以降のこの数年間の間に、微妙に状況が変わってきた。中国は共産党政権が指導する社会主義だから、いったん『オープンソースに向かおう』と決断すると、国を挙げて怒涛のように突き進む。その勢いに、日本の主導権は霞みつつあるんです。」

そして、中国は独自の規格を標準にしようとゴリ押しをしている。

「北東アジアOSSフォーラムでは、表面上では対立していない。しかし、中国のオープンソース仕様を日本は採用するつもりはさらさらなく、中国が提案する技術仕様をひたすら受け流している。打合せの局面でも、ひたすら議論が拡散するように意図的に仕向けようとしている。日本の出席者も徐徐に賢くなり、以前のように中国に振り回されるようなことはなくなってきている」 「日本側としては、とにかく中国の仕様が世界標準にならないように頑張るだけということだ」

オープンソースは、プログラマーが共同作業でひとつのソフトウェアを制作する「コミニティ」という形で発展してきた。しかし、それが国家戦略の道具として使われようとしている。ここでも、ウェブ人間論での梅田さんの言葉が思い出される。

私はむしろ「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化とは不可避との前提で、個はサバイバルすべきか」を優先的に考える。

インターネットのガバナンスはどこにいくのだろうか。このまま、国家という権力の道具になってしまうのだろうか。

ネットvs.リアルの衝突―誰がウェブ2.0を制するか
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1 コメント to “オープンソースの国家覇権・・・ネットvsリアルの衝突”

  1. on 22 4月 2007 at 16:47:22 masturbation picture

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