- 2007-11-08 (木) 23:54
- 書評
近年に起こったネットの現象をもとに、ネットの近未来像を予測してみよう。今、ネットではこんなことが起こっている!各テーマごとにオムニバス形式になっています。
amazon
現在はネットショップは、SEO(検索エンジン最適化)に移行しており、その流れには逆らえない。楽天やヤフーショッピングはポータルの中での閉じられた世界であり、SEOのことを考えた作りになっていない。しかし、AmazonのサイトはSEO対策がかなりしっかりしており、書名で検索するとAmazonのページが上位に出てくることが多い。そして、Amazonの誇る協調フィルタリングによるレコメンデーション機能である。レコメンデーション機能とは「この商品を買った人は、こんな商品も買っていますという」例のアレである。私もこれにやられっぱなし(ついつい買ってしまう)である。
楽天、ヤフーショッピングでは加盟店を増やすために質の低い加盟店が多く存在する。Amazonは百貨店のような雰囲気を出しつつ、いい商品をレコメンデーションで推薦している。そんなショップの方がユーザの満足度は高いのだろう。
レコメンデーション
Amazonのレコメンデーションにも欠点はある。例えば、私が女性に贈り物をしたいので女性用の香水を買ったとしよう。次にAmazonにいったときには、女性用の香水をAmazonは勧めてくる。それにはちょっとうんざり。Amazonの協調間フィルタリングは、顧客の属性、商品内容、データ数を要素に入れていない。だから、過去に買ったはずかしい商品からも関連するものを未だに紹介してくれる。
しかし、このレコメンデーションという機能は進化をし続けている。現在では、コンテンツベースのフィルタリングや自然言語処理を利用したもの。ベイジアンネットワークを利用したもの(顧客や商品の相関関係を調べるもの)として発達していきている。そして、SNSでのクチコミレコメンデーションである。
いくら友達だからって、趣味が同じというわけではない。私の聞いている音楽は嫌いだという人は友達にもいる。それよりは趣味の似ている他人に推薦した方がよっぽど効果は高いのだ。
行動ターゲティング
行動ターゲティングとは、利用者のWebを閲覧する行動によって広告は配信する技術である。これはすでに大きな実績をあげており、ヤフーはエリア別行動ターゲティングやデモクラフィック行動ターゲティング(利用者の年齢や性別を加味)を取り入れることによって、広告のクリック率を向上させることに成功している。
ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書 595)
posted with amazlet on 07.11.08
佐々木俊尚
文藝春秋 (2007/10/19)
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