エンゼルバンク 三田紀房
2月 2nd, 2008 by rilakkuma
これは社会人のための「ドラゴン桜」だ!というキャッチコピーのとおり、ドラゴン桜外伝です。桜木先生も出てきますが、今回はちょい役です。
ドラゴン桜に登場していた女の英語教師の人って覚えてますか?今回は、その教師の井野真々子(初めて名前知ったよ)が主人公です。
龍山高校は、すっかり進学校に変わりました。しかし、井野真々子は違和感を感じていた。学校を辞めて転職しよう!そう思いたった井野は桜木が主催するビジネス塾を訪ねる。そこで講師をしていた転職代理人 海老沢の話を聞いてショックを受ける。そこから、井野の人生が転換していった・・・。女、32歳、独身の井野はどうなる?
前回のドラゴン桜は、受験勉強がテーマでした。ドラゴン桜は、学生のときに知っていればな・・・と思えるものでしたが。しかし、今回のエンゼルバンクは転職がテーマです。社会人にとってムチャクチャ関心があるテーマです。そして、その現実は・・・。このマンガこそ社会人が読むマンガです。
ここでは転職代理人 海老沢さんが教えてくれた転職の現実について、紹介してみましょう。
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30代半ばになって転職考えてる人、やめたほうがいいですよ。
相場での価値はゼロですから。
転職するなら大学出てから10年までそれも1回までギリギリ2回、3回以上はダメです。
でもね・・・やっちゃうんですよ。みんな知らないから。
それでこんな結果になる。このグラフいったい自分はいくら稼ぐか・・・。
もっとも収入の高いのが転職0回の人。つまりひとつの起業で終身雇用を貫いた人。次が転職1回の人。2回の人は少し下がって・・・。3回以上の人はどんどん下がっていく。
人生金じゃないなんて言ってる人いますけど、金額の差を実際に見てもそんなこと言ってられますかね。
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アメリカの転職率は少なく見積もっても30%。10万人が働く企業を想定しよう。毎年3万人の従業員が出て行く。
一方、日本の転職率は多く見積もって5%。日本の企業にも同じく10万人がいると想定するよ。
転職以外の人の出入りは定年退職と新入社員の入れ替わりぐらいだから・・・。それを補充するのに3万人入ってくる。
つまり10万人いるにはいるが3万人は辞める準備をして3万人は仕事になれるのが精一杯で、実質働いているのが4万人ということだ。
日本の企業は9割近くが戦力としてしっかり働いている。
どちらが有益かは明白でしょ。
この差は終身雇用か否かの違い。
自由な転職と実力主義のアメリカ型労働環境では衰退産業から成長産業へクルクル人材が移動する。
確かに社会全体としては合理的だが企業は文化もアイディンティティも保てない。
終身雇用は古臭く時代遅れと思われがちだが、企業にとっては実は優れたシステムだ。
人材獲得・育成費用を軽減できるだけでなく、文化・風土が社会で共有でき意思の疎通や戦略の浸透もスムーズになる。
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上記海老沢さんの終身雇用論については、ローレス・トーブの「3つの原理」に出てきた儒教圏ブロックが「労働者の時代」の頂点に立つ理由と同じだと思います。なんだか、驚くくらい同じようなことを言っています。
これからの日本の雇用市場はどうなっていくのでしょうか?
posted with amazlet on 08.02.02
三田 紀房
講談社 (2008/01/23)
おすすめ度の平均: 
次は転職指南
「ドラゴン桜」の続編で、転職を描く(主人公は井野)。
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