今、なぜこの本を読み返してみたのか?
実は今キャズムを越えるのかどうか、激しくテクノロジーを競っている分野がある。
それが携帯のプラットホームである。
キャズムとはニッチ市場から、ストリーム市場に浸透できるかどうかの深い溝である。
ハイテク製品が浸透するためには、このキャズムを越える必要がある。
ハイテク製品は、イノベーター(ハイテクおたく)、アーリーアダプター(ビジョン先行型)にまず浸透するが、メインストリーム市場にいくには、アーリーマジョリティー(価格と品質重視派)に浸透していかなければならない。
実は携帯のプラットホームは今大きくゆれており、現在日本で普及しているタイプはキャリアごとにプラットホームが違っており互換性がまったくない。
世界市場をみても、携帯のプラットホームはシェアがまちまちであり、ディファクトスタンダードになるプラットホームはない。
これは、15年ぐらいまえのPCのときのプラットホーム覇権戦争に似ている。
例えば、以下のような図式である。
・ 今の日本の携帯 → PC-98
・iPhone → Macintosh
・ Google アンドロイド → Windows
PCで覇権を握ったのはWindowsのマイクロソフトであるが、今後はGoogleのAndroidが覇権をにぎるような勢いである。
「キャズム」ではキャズムを越えるための大きな方法として以下の点をあげている。
1.セグメントを絞る
「小さな池で大きな魚になる」ということが書いてあるとおり、まずはニッチな市場で覇権をにぎる必要がある。
2.メインストリーム市場に普及するために
実利主義者が必要としているのはホールプロダクトである。
イノベーターやアーリーアダプターがコアプロダクトに期待するのに対して、アーリーマジョリティーはホールプロダクトに期待しているのだ。
ホールプロダクトが構成するものには、システムインテグレーションや追加のアプリケーション、スタンダードな手順、講習やサポートなどがある。
まず、日本の携帯はハードウェア的にはすぐれたテクノロジー(カメラ機能やテレビの機能)だと思うが、ソフトウェアがすばらしいと聞いたことはない。
今の日本の携帯は、IBMのAT互換機が普及するまえのPC98シリーズに似ている。キャリアごとにプラットホームが違い、キラーになるようなアプリケーションとなるものがない。
iPhoneは、日本でアーリーアダプターにまで行き届いたと思うが、キャズムにはまっているように思う。ちょうどWindows95が出てくる前にGUIで驚かされたMacintoshに似ている。そのときはわたしもMacが欲しかった。。。
一方、強敵となりそうなGoogleアンドロイドは、ハードとOSを完全に分離してプラットフォームは完全に無償公開している。
これが、キャズムを越えるかどうかの鍵になりそうだ。
ディファクトスタンダードやサポート、キラーアプリが生まれるかどうかはネットが鍵をにぎっている。それを無料公開したことで、ネットの向こう側からサポートやアプリが続々と生まれてくるのだ。
そして、GogoleはGoogleマップなどのコンテンツを持っており、それがビジネスで活かされることが大きなアドバンテージとなるだろう。
iPhoneもiTunesというコンテンツがあるが、ビジネスユースでないことがネックになってしまう。
携帯の世界は個人から逆にビジネスユースへと大きく変わっていくだろう。
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ジェフリー・ムーア
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「キャズム」とは2つのマーケット間にある大きな溝
目からウロコのマーケティング論
テクから製品の信頼性へ、市場から企業の信頼性への転換はなぜ必要なのかを説く
さすがに古くなってきた
書かれた内容は文句なし、実践には勇気がいるが
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