週間文春で連載している堀井さんの本です。若者文化は以下に変遷され、どこにいこうとしているのか。とてもよく調査されています。いっきに読んでしまいました。
この本に載っていた、80年代と90年代の若者文化の変遷
- 1983年 恋愛のクリスマスが始まる
- 1987年 男子が恋愛のクリスマスに追いつく
- 1987年 TDLが聖地化しはじめる
- 1989年 貧乏を完全に捨てる
- 1989年 カルチャーとしてのマンガを捨てた
- 1990年 文章は機械で書くものになる
- 1991年 ラブストーリーを見て女子が勝手に恋愛レートを上げた
- 1991年 そのぶん男子のためにヘアヌードが安くなった
- 1993年 女子高生の性商品化が始める
- 1997年 携帯電話で社会が覆われる
- 1997年 大学の「単位」が「来る」ものになり世界はバーチャルになる
「恋愛」のクリスマスが始まる
雑誌ananがホテルやペンションで過ごす二人だけのクリスマスを特集し、正月よりクリスマスが大切であることを広める。
男子が恋愛のクリスマスに追いつく
78年から83年まで、ポパイが組んでいた特集は「クリスマス、彼女にもらいたいもの」という商品カタログであったが、83年から「クリスマス、彼女に贈りたいもの」に特集が変わる。ちなみに、「クリスマス、彼女にもらいたいもの」特集は、現在の女子にみせると不機嫌になるらしい。
貧乏を完全に捨てる
「一杯のかけそば」以降、みんな貧乏から成功するという方程式を捨てた(「おしん」も同じ)
おしん以降、NHKの朝ドラは視聴率が落ちるばかり、現実にありえないドラマがリアリティをもてない。
カルチャーとしてのマンガを捨てた
オタクは宮崎勤と同類であるとみなされ、隠れオタクが増える
ラブストーリーを見て女子が勝手に恋愛レートを上げた
「東京ラブストーリー」にみんな燃えて、女子は「赤名リカ」を絶賛!(「さとみ」は非難された)
W浅野など、生活観のないドラマが占める。ドラマは恋愛至上主義だった。
大学の「単位」が「来る」ものになり世界はバーチャルになる
単位は「取る」ものではなく、「来る」ものに変わる。
「単位」は与えられたほうが楽。獲得したと思うと面倒が多い。世界は自分のおもいどおりに動いてくれないので、自分のまわりを世界を非現実的に捉えた方が自分を守りやすいという観点から来ている。
するどく、そして膨大な調査から導き出された若者変遷の視点は、とてもおもしろい。
評論家は携帯、マンガ、ゲームが悪いと批判している。しかし、携帯、マンガ、ゲームは企業や社会が生み出した産物をマスコミを利用して若者に普及させてなりたっている。
若者は何もすることができない。マスコミ、企業、社会に型にはめられたような気がする。
フリテンでいつまでたっても、上がれない麻雀のように。
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