国富論 by 原丈人

 国富論というと、難しい本のイメージだが投資家からみた起業のあり方とか、新しいテクノロジーのあり方とか、日本の今度の方向性について書かれています。
 原さんはシリコンバレーを代表するベンチャーキャピタリストです。そして、ただのキャピタリストではなく、テクノロジーに明るく、ときにはベンチャーの販路先まで紹介してしまう人なのです。
 
 新技術を持った企業の発展や、新技術を用いた発展途上国の支援など幅広い分野で活躍をされています。

1.資本主義は数字の合理化か?
 現在の株価は、ROE(株主資本利益率:株主が投資したお金をどれだけ効率よく活用しているか)が株価と強い関係をもっている。
 しかし、原さんは新しいものを生むときにROEだけを重視しすぎると新しい技術は育たないといいます。

 ROEという数字は、投資の効率を図るものであります。例えばハードウェア産業は粗利益率が小さいですが、ソフトウェア産業は粗利益率が高い。
 そうゆう面でみれば、ソフトウェア産業に投資した方が効率がよいということになります。しかし、ハードウェア産業には投資しない方がよいということにはなりません。

 経営者もROEで企業価値を最大化することばかり、考えれば遠い将来の利益を考えることはできなくなるでしょう。つまり、研究開発型の企業には投資するなということになります。
 そろそろ、アメリカ型の資本主義は終わりに近づいているのだろう。日本もアメリカの追従すればいいという姿勢ばかりでなく、日本独自の主義を考えていくときが来たのだろう。

2.新しいポストパソコンが生まれてくる
 IT産業というと非常に切り口が広いのであるが、IT産業発展の歴史は「ハードウェア」→「ソフトウェア」と発展してきた。しかし、現在はソフトウェアだけでなくプラス「ネットワーク」の要素が大きくなっている。
 つまり、現在のIT産業は単体のソフトウェアだけでなく、ネットワークと組み合わせたものが主流になっていく。

 そこで、パソコンという機械である。
 
 パソコンは未だに進化していません。確かに速度や容量としては速く、大きくなっていますが、起動はあいかわらず遅い。使いたいと思ってもすぐに使えるわけではありません。

 そして、時々意味不明なエラーでダウンすることがあります。

 はっきり言えば人間がパソコンに合わせているのです。しかし、それも終わりに近づいているのではないかと思う。

 今のパソコンに求められているのは、ネットワークを利用したコミュニケーション機能であります。そこで、原さんはこれからはPUCの時代だといいます。

 PUCとは、パーベイシブ・ユビキタス・コミュニケーションと呼んでいます。(原さんの造語らしいですが)

使っていることを感じさせない=パーベイシブ
どこにでも遍在する=ユビキタス

これらを利用できるコミュニケーションツールです。

 これらはどんな形状になるかもわかりませんが、直感的で使いやすいインターフェースになることは間違いありません。PUCのツールは、起動は瞬時で、マニュアルなどなくても操作ができる。そして、省電力かつ小型化されるだろうといっています。

3.データベースの限界
 現在のデータベースの主流は、リレーショナル・データベースである。このデータベースが生まれたときは、データをいかに効率よく格納するか、または速く検索するかということが求められた。

 しかし、現在のデータベースに求められるのは変化である。

 システムはいつまでも同じ属性を扱うというわけにはいかなくなっている。
例えば、今のデータベースはあらかじめ名前、住所、TELなどの属性をシステム開発する前に決めておく必要がある。
 後から、性別を入れたいといっても開発が進んでしまった後から変更するというのは大変なのだ。

 しかし、現実には扱う属性が変化していく。

 このように今のデータベースには変化していく属性を容易に追加、変更できるような仕組みが求められている。

 このような属性を柔軟に変化させていけるデータベースが開発されれば、現在のシステムのデータ利用はもっと速く、いつでも人間が入出力できるようになるだろう。

原さんのテクノロジーの未来を予測する力はすばらしいものがあると思った!

21世紀の国富論
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5 こんな日本人がいるということ自体うれしい
3 筋金入りの「技術系オタク」
2 全体的に捉えどころが無く、会計に対する断罪は認識違いで論理は逆さまでは….?
5 経済知識は初心者ですが・・・
5 勇気と希望

北島康介選手の勝負脳とは?

今週のAERAは「北島康介の勝負脳」について記事がありました。

日本の競泳チームは、日大大学院の林成之教授を招いて講演を依頼していた。北島選手も前から2列目で食い入るように講演を聞いていたという。

その講演のタイトルは、

オリンピックで力を発揮する脳科学の秘策

なんて魅力的なタイトルなんでしょうか。私もぜひ聞きたいです。きっと林教授はひっぱりだこでしょうね。

その講演会で秘伝「勝負脳」6カ条を選手に授けたといいます。その6カ条を紹介しましょう。

その1 ライバルは自分

人間はそもそも130パーセントの実力を発揮できる。それまでの自己ベスト記録の3割り増しの力を出すことを常に意識することが大事。

その2 否定言葉はタブー

「大変だ」「疲れた」などの言葉は使わない。ベテランは過去の失敗体験を思い出しやすいので要注意。

その3 最後まで「勝った」と思わない

「勝った」と思った瞬間、達成感が強くなりすぎて、それまで超人的な力を出していたのに普通に戻ってしまう。最後まで集中力を切らさないことが大切!

その4 コツコツ型より全力練習

コツコツやることは極端なことを避ける自己防衛本能が働いていることになり、どうしても後ろ向きの心理が働く。最初から一気に全力を出し切って駆け上がる気持ちが大事なんです。

その5 自分の世界を作る

人間には誰かと仲良くなりたいという本能が備わっていて、その本能をうまく生かすことで力を十二分に発揮できる。水泳のような単独競技では、「プールと自分を一体化させ、プールそのものとの仲間意識を高める」というのが効果的のようだ。

その6 勝者は4拍子半のリズム

一流選手に共通しているのは、手足の動かし方に独自のリズムがあるということ。水泳の選手の場合はそれが4拍子半のリズムになっている。そのテンポが崩れないほどいい記録につながるという。

これはアスリートだけに適用できるわけではない。普通のビジネスマンや学生にも応用が出来るだろう。林教授も普通の生活の様々な場面で応用してほしいと言っている。

さっそく林教授を本をamazonしてみた。早く来ないかな~!

<勝負脳>の鍛え方 (講談社現代新書)

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林 成之
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3 期待が高かっただけに少々残念
2 独自の知能概念は興味深い
5 簡潔で解り易い!
5 気が楽に&やる気になりました
4 脳と心と体の関係

ブライアントレーシー話し方入門 ブライアントレーシー

 ブライアン・トレーシーといえば、全米でトップ5に数えられる有能な名講演家としても知られる人物である。パワフルな講演は、受講者の創造力を刺激し、潜在能力を引き出すのを得意としている。

 そのブライアントレーシーの話し方の本だから、参考にならないわけがない。
これからのビジネスで成功するためにスピーチ力はかかせないだろう。でも、多くの人が練習とテクニックを磨いていない。ほんのちょっとしたことでも、覚えればスピーチは劇的に変わるものなのだ。

目次
イントラダクション 人を動かすパワフルな話し方
第1章 わかりやすく話す秘訣
第2章 成功は入念なプランと準備から
第3章 自信と心のコントロール
第4章 誰が聞いても印象的なスピーチの始め方
第5章 少人数の会議で成功するコツ
第6章 少人数のプレゼンテーションや交渉
第7章 聴衆を魅了する「演壇の魔術師」
第8章 パワフルな声の磨き方
第9章 一流の話し手が駆使するテクニック
第10章 会場を管理する
第11章 エンディングは華々しく
第12章 説得力のあるセールス・プレゼンテーション

 特に「第10章の会場を管理する」というところでは、ブライアンの会場へのこだわりがみえる。マイク、エアコン、照明などいろいろなところで注意を払っている。一見、こまいことにみえるが「神は細部に宿る」ということであろう。
 設備に関することは、会場の責任者と交渉が必要であるが、このところはアメリカ人らしい押しの強さが伺える(笑)

また、ブライアンは「話し上手の効用」として以下点をあげている。

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 心理学の説から、自信の程度や「どれくらい自分が好きか」によって、内面生活も外面生活もその質がほぼ決まるからだ。
 つまり、上手に説得力のある話し方ができれば、それだけ自分を好きになれる。自分が好きであればあるほど、楽観的になり、自信も持てる。人づき合いにも積極的になれるし、魅力的になれる。健康的にもなれ、楽しくもなれ、何ごとにも積極的になれる。

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つまり、ブライアンが言うにはスピーチすることで自分が変われるということを言っている。

スピーチをする人は、少しでも参考になることがあるはずである。

ブライアン・トレーシーの 話し方入門
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5 かなり実用的な本