Twitter社会論 津田大介

tudaる」という言葉を生み出したジャーナリスト津田大介さんの本です。

東京の本屋を回ったときも、ツイッターフェアでは一番目立っていた本でした。

tudaる」とは、審議会やシンポジウムを中継するようにツイッターに投稿していくことをいいます。
140文字でリアルタイム中継するということはすごく大変なことですね。
本書ではtudaるという技術について、公開してくれています。

1.文字数を節約する
「です」「ます」よりも字数を節約した「~だ」というような言い切りの方が効率がよい。

2.「つまり」、「要するに」を待つ
すべての言葉をリアルタイムに投稿することはできないので、発言者の「つまり」「要するに」を待つことが大切です。

3.配布資料はあらかじめ目を通しておく
あらかじめどんな話になるのかを、配布資料をみることで予測しておきましょう。

4.おいしい発言を見逃すな
おいしい発言を見逃さず、傾聴に値する発言を見逃さないこと。

わたし、セミナーに参加することが多いのですが、tudaる技術はツイッターに投稿しないまでも参考になることばかりです。

セミナーでは中ダレしてしまうことも、tudaる技術を意識するば、ポイントとなる発言を見逃さないことが大切ですね。

その他、タイトルの通りジャーナリズム、政治、ビジネスでの活用事例などが記述されています。

最後には勝間さんとの対談も収録されています。ここで勝間さんが「初期インターネット」と言っていますが、現在のツイッターは30代の男性が多いようです。

キャズム越えには、ツイッター専用端末のようなものが必要になるのでしょうか。

スマートフォンのようなものがツイッターの伝播を大きく変えていくではないかな。

iPhoneなのかAndroidなのかは今年の春ぐらいから激しい火花をちらした戦いになるのでしょう。

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
津田 大介
洋泉社
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おすすめ度の平均: 4.5

4 日本での“Twitter”の広がり感を実感するにはうってつけ
4 Twitterの生い立ちから09年末までの動向がわかる
5 一気に読みきれ!
4 twitterの入門?中級者向き
3 twitterの可能性、社会的インパクトを考察

目のつけどころ 山田真哉

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」 の山田真哉さんの新刊です。

ちなみに山田真哉さんは、ツイッターでフォローするとすぐにフォロー返ししていただきました。

ありがとうございます!

100万部ベストセラーの山田真哉さんが初めて明かす、どのような視点を持てばいいのかという方法論のお話です。

章の流れとしては、

分析の視点を持つ → アイディアに変換

これは長考フレームワークと言っています。

説得は掛け算、3秒で目をつける

これは瞬間フレームワークと言っています。

1.まずは分析の視点は多ければ多いほどよいということです。

ここでの視点分析フレームワークは、以下の点を紹介しています。

・すべての事象をワンパターンに考える
あるパターンから思考を掘り下げてみる。
阪神は不景気だと、なぜ弱いのか? 掘り下げてみると・・・

・ネーミングから考える
ネーミングから分析してみる →
マックのクウォーターパウンダーのネーミングはなぜ?

・身体感覚で形状をとらえる
500mlのペットボトルはなぜ、あの高さなのか?

・距離感を推し量る
距離感が近ければ売れるし、距離感が遠ければ売れない。

・共通項から線を引く
まったくバラバラなものから共通項を見出す。

・対義語で大きく逆に振る
拡大 ←→ 縮小 などの対義語で考えよう。

・思考の間をつくる
客観視して、一歩引いて見るクセをつけよう。

・器の大きさは、視点の数に比例
物事を抽象的に考えると、視点の数は増えていく。
日本よりも世界、世界よりも地球、地球よりも宇宙。

2.視点からアイディアに変えるフレームワーク

ここでは、山田式「黒十字アイディア法」を紹介しています。
これは、「硬派 ←→ 軟派」と「総論 ←→ 各論」の2軸で考えていくとアイディア出しがしやすいという方法。

3.説得するための瞬間フレームワーク

・理由には感情を入れない
・結論を言う → なぜならば・・・ → だから・・・だ
・たとえ話を活用する → メタファー
・足し算のネーミング → 「国家の品格」国家+品格
・上中下に分けると説得力がある
・人は第三者による他者評価を受け付ける
・説得力=目のつけどころ × 手段 × 権力

4.3秒で気の利いたことを言うテクニック

・数字を裏返す → 単位を確認して母数を見よう
・漢字に注目する → 表意文字だから意味が必ずある
・裏側に回ってみる → あえてうがった見方をしてみる
・もし・・・したらという仮定を考えてみる → もし、イベントで雨が降ったらどうする?
・ほめるときは目線をあげる → 目線をあげると意外なところに着目できる

こうみるとNLPで説明できることも多いのに気づきます。
どれかひとつでもフレームワークを使ってみよう。

目のつけどころ
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山田 真哉
サンマーク出版
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5 読みやすく、分かりやすく、すぐに自分のものにできる
3 著者名だけで売れることの悲劇。
5 視点のポイントが多く持てて役に立ちました
5 あっという間に読めた
4 内容はとてもシンプルだと思います

思考の整理学 外山滋比古

グライダーというタイトルから始まるこの本は、知的創造についてのヒントになる本である。グライダーとは、ひも付きで引っ張ってもらい飛行することである。外山さんは学校ではいつまでもグライダーの教育が続いているとなげいておられる。
それはまったくそのとおりで、一人で飛べる飛行機になる教育というものはここずっと行われてこなかった。この本の初版が1986年だから、現代まで進歩があったかというと進歩という進歩がそれほどなかったような気がする。

 コンピュータが全盛となった現代では、情報の相対的価値も薄れてしまう。コピーペーストのように情報を右から左に流しても何の価値も生み出さなくなった。
それと比例するように知識欲というものも低下してきているように思う。わからない用語や内容があっても調べようともしない。情報がコピーペーストできるから別に知らなくてもいいのかと思うのであろうか。でも、無知やはり罪である。自分がいつしか罪深い人になってしまうかと思うと知らないではすまされない場面は多い。

この本で私が参考になったのは情報のメタ化である。

この本から引用すれば

「○○山は南側の斜面が砂走になっている」 → 第一時情報である
「この地方の山は△△火山帯に属している」 → 第二次情報である
さらにこれをもとに抽象化をすすめれば、第三次情報ができる。メタ・メタ情報である。

一次情報をその次元にとどめておいたのでは、いつまでたっても、たんなる思いつきである。整理、抽象化を高めることによって、高度の思考となる。普遍性も大きくなる。一次情報を垂れ流しても、新聞やニュースと同等です。第二次情報でも誰もがちょっと調べればわかることも価値が無い。第三次情報までいかに高められるかがこの知識社会を生き抜く方法かもしれない。しかし、三次情報と思考を整理していくのは時間がかかる。寝かせて、化学変化が起こるのを待つ。きっと、それがみんなできないのだろう。だから価値がある。

ブライアン・トレーシーも言っていた。この世でもっとも稼げる人は思考する人だと。

でも現代はその思考ができる環境ではないような気がする。時間貯蓄銀行の灰色の人はいっぱいいるからね。

いかに思考できる環境を持った人が、これからのリーダーなんだろう。

思考の整理学 (ちくま文庫)
外山 滋比古
筑摩書房
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5 いわゆるハウツーものではない。
3 当たり前のことが
1 くだらない独り言
5 当たり前のことを明快に説明してくれる本
5 自分の思考の幅と深さが増しました