自己変革の心理学 伊藤順康

論理療法に関する心理学をわかりやすく解説しています。

論理療法とは
「心の中に表れる文章記述の非合理的・非論理的思い込みに焦点をあてて、その文章記述を適切で論理的な文章記述に変えることによって考え方や感情を変え、思考を再構成することを通じて行動の再構成を行っていこうとするものである。」

例えば、「東大に入れなければ生きている価値がない」とか。これは非論理的思考で、心の中の文章記述である。

ABC理論
A:物理的世界
B:現象学的世界
C:感情的世界

わたしたちは、A→Cというようにある出来事に対して感情が表れるわけではない。

A:子供が電車でうるさくしている
C:不快感

その前にBという思考の枠組みを持っている

A:子供が電車でうるさくしている
B:親は子供をしっかり注意するべきだ
C:不快感

この枠組みが出来上がるときに、私たちは事実的世界を受け取っている。その受け取り方によりビリーフが出来上がる。まともな受け取り方をラショナル・ビリーフといい、おかしな受け取り方をイラショナル・ビリーフという。
ラショナル・ビリーフか、イラショナル・ビリーフかの違いは、その受け取り方が「事実」に基づいているか、「論理性」があるかというところにおかれる。

例「私は彼女に振られた、いつまでたってもダメな人間だ」
彼女に振られたこととダメな人間だという論理性も事実もない。しかし、こうした心の文章記述を持ってしまうことは多い。

なぜ思考がゆがんでしまうのか
・他者からの暗示
私たちはこれまでにいろいろな価値観を得てきた。しかし、その価値観は無意識のうちに歪んだものを含んでいることが多い。就職活動においても「よい企業に就職しなければならない」というのも歪んだビリーフだろう。

・shouldとwishの混同
「ねばならない」と「こうあってほしい」を混同している。例えば「悪口は言うべきでない」と「悪口は言わないでほしい」は違う。「~するべき」というのは、その通りになっていないという不満である。大抵は「~してほしい」という願望である。他人は自分と違う価値観や信念を持っているのだから、「~するべき」と捉えると相手を認められなくなる。

・「持ち越し苦労」と「取り越し苦労」
過去へのとらわれは「持ち越し苦労」あのときああしていればというもの。「こんなこと言うとみんなから笑われる」みんなから笑われるというのは想像にすぎない。

ABCDE理論
Activating:出来事
Belief system:考え方、受け取り方
Consequence:結果の意。感情、悩み
Disqute:反論、反芻
Effect:効果

Dは反論すなわちイラショナルな考え方Bを粉砕する段階のこと。イラショナルなビリーフをラショナルなビリーフに修正する段階である。Eは効果で、Bが変わってくると、Eの行動が変わってくる。

自己訓練のヒント
とても不快な出来事に直面したら、その細部にいたるまでできるだけ明瞭に思い浮かべる。その強烈な印象を心に刻んだら、今度は心のおもむくまま不快感を味わう。(それがCの段階)
心に動揺を感じたら、しばらく間身をもってそれを経験する。つぎにそういう感情を変えるように自己に迫る。不安や憂鬱、憎悪ではなく、失望や後悔、迷惑やいらだちだけを感じる状態に変える。

最後の自己訓練のヒントはフォーカシングに似ている。細部にいたるまで明瞭に思い出すというのは大変なので、一歩引いて見るというのも手だろう。そして、それをあるがままに認めるということも大切なことだ。そして、私たちが子供のときから築いてきた非論理的な思考に気づくということが第一歩だ。それを見つけられなければ、ビリーフチェンジはできない。

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クリティカル進化論 道田泰司 & 宮元博章 秋月りす

クリティカルシンキングとは

直訳するなら「批判的思考」。何事も無批判に信じ込んでしまうのではなく、問題点を探し出して批評し、判断する。
クリティカルシンキングは、他人やものごとを正確にきちんと理解したい、誤解したくないということだ。人を非難したり、あら探しや人を責めることが目的ではない。
クリティカルシンカーは物事を疑う
ひな鳥思考は、自分で選ぶことなく親鳥からエサを与えられるままに「受動的」に情報を受け入れる思考。一方、狩猟思考は、自分で判断して情報を取捨選択する。つまり、自分の頭で考えながら、慎重にに必要な情報だけを選び取ったり、たりない情報を新たに求めたりする。ここでいう疑うというのは、自分で考えることなんだ。

クリティカルシンカーは思考の落とし穴を知っている

正しい推論のやり方や事実の見方、間違った議論や思考の落とし穴について知ることは重要である。そのためには知識を身につけることだ。例えば誤解のパターンを知っておけば、その対処の仕方を改善することができる。やはり知らないということは罪である。

クリティカルシンカーは柔軟である

クリティカルシンカーは、既成概念にとらわれない自由な発想、想像力、創造性が求められる。物事を多面的にみたり、いろいろな考えを試そうとする。かたくなに自分の考えや常識に固執することがない。これを総称してオープンマインドと呼ぶ。

クリティカルシンカーは客観的である

自分の好き嫌いにとらわれず、論理的な正しさや、客観性を重視すること。自分が間違っていると思ったら、それを認めること。感情を切り離して考えなければならないときは、感情に流されずキチンと切り離すこと。

クリティカルシンカーは単純化しない

過度の一般化とは、一部の事例やサンプルで得られた事実を、限度を超えて他のものにあてはめてしてしまうことである。一部の若者をみて「最近の若者は・・・」というのも過度の一般化になるだろう。過度の単純化は、ものごとの複雑な部分を省略してしまう。クリティカルシンカーは、単純化しないでクリティカルに考えるようにする。

クリティカルシンカーはあいまいさに耐える

問題によってはなかなか答えにたどり着けないことがある。そもそも答えが正しいのかどうかもわからない場合もある。そのときに無理矢理答えを出してしまうことがある。確証がないのに。その結論はいま現在手に入るだけの情報をもとに出した一時的な結論であることを忘れないようにする。(仮説)すぐに仮説が修正できるように、常に心の準備をしておくことだ。

ポジティブ思考に気をつける

理想の実現のためには、物事のいい面だけでなく悪い面にも目を向けて、現状を認識する。ポジティブ思考するのはいけないと言っているわけではなくて、ひとつの思考だけでなく、それにプラスしてもう一方の面にも目を向けてみる。

物事を多面的に見るためには

物事を柔軟にとらえるためのコツは、その反対は何か、その対極にあるものは何か考えてみることだ。いろいろな角度から見ることで、ひとつの問題がより明確、かつ多面的にとらえられ、思考が深まっていく。

後知恵から脱却するために

野球解説者が、終わったプレーについて後から説明することがあるが、それは後知恵のバイアスがかかっている。結果を見た後で、その結果を説明するのにつごうのいい理屈をこじつけるなら、世の中のことはたいてい何でも説明できる。現実に起こった結果以外にもいろんなパターンの結果を想定して、それぞれどう説明できるかを考えてみる。

マインドフル

マインドフルとは、「心にとめている、忘れていない、気をつけている」ということだ。注意深く頭をフルに使うといってもいい。クリティカルに考えることはマインドフルだ。考えることは大変なことだが、重要なことについてはマインドフルになるクセをつけよう。

NLPの前提に似ているなと感じた。NLPって自己実現のポジティブ思考にみられることもあるが、クリティカルに考えることも必要だろう。ディスニーストラテジーにもクリティカルはありますから。

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4 事実、推論、考え方をマンガと共に紹介する本
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5 何度も繰り返し読む本
5 クリシンの基礎が判る本

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宗教とバブルの関係について書いている本かと思ったら違いました。バブル期は一種の宗教だということを言いたいのだと思う。
バブルのころは、こうだったよねという分析が強く、今読んでみるとそんなこともあったなぁという感想である。時が流れたとただ感じただけだった。

伝統的家業の復権は確かにいいことかもしれないが、どうやってその頃に戻るんだ?ということが大切。その代わりになる物をどうやって創り出していくのかということです。