ネット未来地図 佐々木俊尚 その2

前回の引き続きネット未来地図のまとめです。

日本のネットベンチャー
日本のネットベンチャーは歴史的な背景から3世代に別れている。

第1世代:孫正義(ソフトバンク)西和彦(前アスキー)などのジジィキラー。大企業を相手に大きくなった。
第2世代:楽天オン・ザ・エッジ(後のライブドア)サイバーエージェント。これらの企業は技術力よりは営業力で大きくなった。革新的なものを生み出したというわけではない。
第3世代:はてなミクシィゼロスタートコミュニケーション。いわゆるナナロク世代といわれる人たちが起こした会社。Web2.0の代表的な会社として取り上げられ、アイディアと技術力、企業姿勢なども評価されている。

Web2.0をどうやってお金にするか?
Web2.0には決定的な収益性が見いだせないというのが正直なところである。収益性をあげるための具体的な方法としては、以下のものしか考えられていない。

1.広告
2.有料課金
3.システムの外販

Googleがなぜ、あれほどの収益性をもっているのか?それはデータベースの規模と構造である。「世界のありとあらゆるものを検索する」という規模とAdWords,AdSenceといった構造である。ミクシィは、1000万人というユーザの規模を持っているが、それを収益に換える構造はこれからかんがえていかなければならないだろう。

Youtubeと動画の可能性
Youtubeのすごいところは、動画をパソコンで「見れる」ことである。ここで「見える」とは、楽しい、おもしろい、共有できるということも入っている。これがないと余程のことで動画をパソコンで見ようとは思わない。ネットの動画をどうやってお茶の間のテレビで見るかというのは今までの課題であった。しかし、Youtubeはそれを覆した。この本では「ネタ視聴」という言葉を使用している。
いまどき、友達にあのテレビ見た?という話題で盛り上がれることは少なくなってきた。しかし、あのYoutubeのネタ見た?というのは盛り上がれる。実際、ブログでネタについて書いている人はたくさんいる。

そして、日本ではニコニコ動画の存在が徐々に無視できなくなっている。ニコニコ動画は投稿した動画に視聴者が字幕を入れられるという仕組みである。これは、動画に 視聴者がCMを入れることもできるのである。これは革新的であり、新たなビジネスモデルの予感を感じさせるものである。

リスペクト
Googleが確立した無料経済。Googleのサービスはすべてが無料経済である。しかし、無料経済でどうやって収益を図るのかが問題である。それに限界を唱える説もある。無料経済に対して、新しい考え方が出てきたのがリスペクトである。これは簡単に言えば、「投げ銭」である。利用して、リスペクトを感じたらお金を払おうという考え方。これは、写真、動画、音楽などのコンテンツで収益を上げる仕組みになると思われる。

集合知
アルビントフラーは、第三の波で「プロシューマー」という言葉を作り出した。プロシューマーとはコンシューマーとプロデューサーを組み合わせた造語である。これはネットの世界で現実になってきており、音楽、動画、写真、文章、プログラムといったものは消費者が生産していくことで大量にネットに流通している。
クラウドソーシングという言葉を聞いたことがあるだろうか?クラウドソーシングとは、世界に存在する人々の力を借りて、それらの集合知をうまく取り入れることで製品開発やサービスを行っていくという手法である。「株式会社はてな」は、実際にユーザと話し合いの場を設けて新しいサービスを生み出したり、既存サービスの改善を図っている。

ネット未来地図 ポスト・グーグル時代 20の論点 (文春新書 595)

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5 社会学者とネット起業家
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SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き?

この本は、各ライターがSNSについての記事をそれぞれの視点で書いています。主にmixiのことが多いですが、モバゲータウン、Twitter・Vox・コトノハなどの紹介もあります。また、自分とmixiの関わりの歴史、コミニティの管理やSNSの危険性などについても書かれています。

・代表的な執筆人は以下のとおり
佐々木俊尚氏 原田和英氏 保田隆明氏などなど、この業界で有名な執筆人が名を連ねています。

ここでは最初に執筆されている佐々木氏の「SNSはどこにいくのか」に注目してみよう。

SNSの真価は人間にダイヤグラムにある
佐々木氏は、Yahoo!Japanの井上社長とのインタービューを引用して、「SNSは交換日記と人間関係ダイヤグラムをいっしょにしているが、交換日記と人間ダイヤグラムは異なり、交換日記はSNSのワンオムゼムにすぎない」としています。交換日記はmixiで打ち止めであり、SNSの本当の真価は人間ダイヤグラムにあるのではないでしょうか?その潜在的利用方法はまだまだこれからも利用方法が出てくるのであろう。
例えば、人間ダイヤグラムというインフラは、この人の評価なら信頼できるとか、この人の紹介している商品なら信頼できるというインフラとしても利用できる。この人ならというのが情報の評価を信頼性の高いものにしている。こうしたことをコントロールするものとしてSMO(Social Media Optimization)という考え方も出てきているが、どこまでがコントロールできるかは疑問である。これは今後動向を見守らなければならない。

日本の同心円コミニティが崩壊している
日本のコミニティ帰属意識が薄れている。地域、会社などの帰属意識は薄れていていくばかりである。もともと日本は会社に対する帰属意識が高い社会であったが、80年代からその帰属意識は徐々に薄れていった。いわゆる日本型の家族型の経営が崩壊してきたのである。これは近年のM&Aや成果主義がこうした現象を加速させている。
NHKの「おはようにっぽん」でも紹介されていたが、今、社内SNSを導入する企業が急増している。これもやはり、会社の帰属意識が薄れてきた中で、SNSを活用して社内を活性化させようとしている。従来はネットはネット、リアルはリアルという切り分けがはっきりしていたが、今後は、リアルとネットの境目がわからなくなり、融合していくかたちになるのではないだろうか。それは間違いないだろう。それに対応できない人と、その融合を活用している人での格差というものも出てくるのではないか。

SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き?

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YouTube革命~テレビ業界を震撼させる~

 ここ2,3年でテレビのコンテンツはおもしろくないと思うようになってきた。まったく、テレビをみないわけでもないが、特定のテレビ番組だけしっかり見たいと思うようになった。以前のようにだらだらテレビを見ることが少なくなった。はっきり言って、テレビは視聴者のためにテレビ番組をつくっているわけではない。民放は特にスポンサーがいるから成り立つので、どうしてもスポンサー寄りになることが多い。つまり、視聴率をかせぎたいわけである。今回の「あるある発掘大辞典Ⅱ」の捏造問題も結局は視聴率がほしかったから起こった事件である。その視聴率もどこまで信憑性があるのかもわからない。そんなテレビに無駄に時間を費やすのがむなしくなってしまった。

YouTubeでは「メントス&コーク」というCMがおもしろい。以下、この本から引用。

はじまりは、Eepybordと名乗る米国の男性2人組が行った実験だった。これは、2リットル入りのダイエットコークに4粒のメントスキャンディを入れる と、噴水のようにコーラが噴出すというものである。(中略)メントスの製造元であるパーフェティ・バンメレは年間におよそ2000万ドル(22億円)の広告費をかけているが、今回の大ブームで1000万ドル(110億円)分の宣伝効果があったとみなしているという。(中略)このビデオの広告枠をメントスの製造元であるパーフェッティ・バンメレが買い上げ、Eepybirdには3万ドル(約350万円)以上の広告収入が支払われたというのだ。

この前、テレビでも紹介されたが以下の映像もおもしろい。Mattさんというニートだった男性が、世界各地を旅行して現地でダンスしているのをビデオに収めた。これを投稿したところ、おもしろいということで話題になった。それを企業のStrideが協賛するという形になっている。YouTubeで「Dancing Matt」を検索するとすぐ出てくる。最近では、ネット動画をテレビで紹介する奇妙なことも起こっている。

また、この本ではネットの動画CMについて次のように書かれている。

前出の「テレビCM崩壊」でも、広告の新しい3つの役割として「消費者に主導権を与える」「消費者に製品を説明する」「消費者に参加してもらう」ことを挙げている。この本の監修者である織田浩一さんに「メントス&コーク」のような消費者が生成するコンシューマー・ジェネレーテッドコマーシャル(CGCM)を企業側から仕掛けていく可能性について聞いてみた。織田さんによれば、これらの手法は「オープンソースマーケティング」と呼ばれ、すでに米国では導入に乗り出した企業も多く、十分に成立しうるとのことだった。

日本ではメディアのCMが話題になることはあっても、コンシューマー・ジェネレーテッドのCMが少ないように思う。これからは日本でもCGCMをもっと加速していけるような気がする。

YouTube革命 テレビ業界を震撼させる「動画共有」ビジネスのゆくえ
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5 Youtubeについて、一通り分かります
1 内容に何の意味があるのだろう
3 内容が薄い