カテゴリー 1月, 2007

NHK特集「グーグル革命の衝撃」ですが、日曜の夜ということもあり見た人は多いと思います。テレビ向けなので、どちらかというと一般の人にもわかりやすく解説しているという感じでした。しかし、この番組だけ見ただけでは現在の日本の実情を表していないのではないかと思います。

GoogleAdSenceは、日本ではクリック単価が低くアメリカの青年のようには稼げないでしょう。一般的に日本のクリック単価はアメリカの10分の1ぐらいと言われています。つまり、日本ではGoogleAdSenceだけで90万円稼ぐには、相当なアクセス数が必要になるでしょう。
 GoogleAdSenceのクリック単価は、広告を出す側(Google AdWords)のキーワード入札金額によって決まります。それが日本と海外では大きなひらきがあるのです。

日本でGoogleAdSenceのクリック単価が低いのは、日本では検索エンジンの利用率が高いのはYahoo!だからです。これは海外と比べても特殊な現象であり、海外では圧倒的にGoogleが強いのです。したがって、PPC広告はYahoo!の提携するオーバーチェアに流れいる人が多いのです。オーバーチェアに予算を出すと、Google AdWordsに予算が回らないのでしょう。

以下、ネットレイティングの調査から

Yahoo!検索のリーチは64.5%。インターネットユーザーの3分の2が利用している計算だ。追走するGoogleが34.7%、MSN (search.msn.co.jp)が16.0%、goo(search.goo.ne.jp)が5.5%がであることから、国内検索各社の中では圧倒的な存在だと言える。

日本人はテレビ露出の多いYahoo!の知名度がブランドであり、利用率が多いと考えられます。これも、ソフトバンクの戦略の一つなのでしょうが・・・。また、Yahoo!の利用は女性が多いといいます。ネットレイティングの調査によると

「Yahoo!検索のユーザーは男性が54.7%、女性が45.3%。インターネット全体の構成率からすると男女ともほぼ同程度の利用状況だという。一方、Googleユーザーの男女比は男性が63.1%に対して女性が37.0%と、女性の利用率が低かった。」

とあります。

また、誘導力でもYahoo!に軍配が上がっているともいわれています。(ネットレイティング調査)

Yahoo!検索とGoogleの“誘導力”を比較。トヨタやサントリー、松下電機産業などの大手企業サイトや、Amazon.co.jpなどの大手ECサイト、ブログや2ちゃんねるなどのCGMのリファラから直前に参照したサイトを分析した。  いずれのサイトともYahoo!検索が10%台後半~40%程度の割合を占めており、最も誘導力が高い結果になった。特にはてなダイアリーでは 45.5%、2ちゃんねるでは35.0%とCGMでの強さが光った。また、サントリーではYahoo!ニュース(2.6%)もGoogle(6.3%)に続く3位に入っており、Yahoo! JAPAN全体としての誘導力が高いことを示した。

やはり、ネット通販のことを考えると日本ではYahooのは一般消費者に訴求する力が大きいのです。しかし、昨年からはGoogleの知名度や利用も大きくなっていると思われます。今年はどうなるか。Googleが日本市場に逆襲してくるのを、虎視眈々と狙っているような気がします。(そのため、NHKの取材を受けたと思われる。)

「際立つYahoo!検索のシェアは日本独特の現象」NetRatings萩原社長

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週間文春2月1日号より。なんと、イギリスで武装強盗団に襲われた警官二人を「サムライソード」で助け、いつのまにか去っていった正義の味方が現れた。以下、記事の引用。

事件が起きたのはイギリス北東部の町サウスシールズのレイゲート地区。ナイフ、カナヅチ、金属チェーンなどので武装した五人組の強盗団は警官を装って民家の玄関をノックし、住民の女性が出てくるや、そのまま家に押し入った。女性は助けを求めて悲鳴をあげる。偶然、近くを通りかかった私服姿の非番警官二人がこの悲鳴に気付き、現場に急行した。(中略) 強盗の一人はナイフを突き出し、警官の衣服を切り裂く。警官が刺されそうになった、まさにその時である。どこからともなく長さ約3フィートの日本刀らしき刀を携えた男が登場し、こう叫んだ「彼に手を出すな。彼は警官だ」 そして慌てる強盗団を見事な立ち回りで、ばったばったとなぎ倒し、警官を救いだしたのである。強盗団の5人のうち二人はその場で逮捕された(後にもう一人が逮捕) しかし、大立ち回りが済んだあと、警官があたりを見渡すと、この男性は忽然と姿を消していた・・・。

ただ、イギリスでも銃刀法違反容疑で検挙される可能性は高い。しかし、なぜ日本刀だったんだろう?そこがかっこいいんだけどね^^

 「社内ブログ革命」はMovableTypeを販売しているシックスアパート株式会社が編集した本です。社内の情報共有はグループウェア、電子メールなどのツールが一般的ですが、社内の情報共有にブログを使用していこうというのが「社内ブログ革命」の考え方です。
 グループウェアや電子メールだけでも使いこなせないのに、さらにブログも?と思っているかもしれません。しかし、ブログはグループウェア、電子メールにはない、よい点もあるのです。社内ブログの活用方法として、この本では大きく以下の種類に分けています。

  • 日報 現場からの報告を通じて情報を吸い上げる
  • 申し送り  現場の社員やスタッフ間で連絡事項を共有
  • 底上げ  優秀な社員のノウハウを共有してスキルアップ
  • たばこ部屋 雑談を通じてさまざまな情報をやり取り  
  • 自己アピール  社員が経歴や得意分野などの情報を発信
  • 対話  お客さんとのコミュニケーションを活性化
  • ミーティング管理 プロジェクト単位で情報を共有

 業種や社風によって利用の方法は様々ですが、自社に適した方法でブログを利用するとよいでしょう。この本では事例として、「ユニクロ」、「日本オラクル」、「カシオ計算機」、「マクロミル」などの事例が紹介されています。
 ユニクロでは全店舗にパソコンが設置され、店舗で書かれたブログが全社で共有できるようになっています。これによって、商品の陳列やPOPのノウハウ、または折込チラシなどの意見も店舗から集めるようにしています。店舗からは1回に50回以上の意見(コメント)が寄せられることもあるそうです。これにより折込チラシの精度が上がったと書かれています。
 ユニクロの社内ブログは潔くトラックバック機能はなくしています。また、投稿のテンプレート機能や携帯からの投稿も受け付けています。これはアルバイト店員でも簡単にブログが書けるようにという配慮です。

ユニクロの担当者は「ツールそのものをどう使うかというよりも、コミュニケーションのための仕組みとしてどう運営していくかが重要だ」ということに気がついたという。

社内ブログだけではないが、ブログはコミュニケーションのツールである。ページを自動生成するというメリットだけではブログの真髄には近づけないだろう。

社内ブログ革命 営業・販売・開発を変えるコミュニケーション術
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 オープンソースというとフリーのソフトウェアというイメージがある。しかし、現在オープンソースは国家の覇権をかける道具になっていることがこの本を読むとわかる。

 その中では中華思想の「チャイナスタンダード」がオープンソースの覇権をにぎろうと虎視眈々と狙っている。

「90年代までは、日本のオープンソース技術が中韓を凌駕していたのは事実。だから日本政府としてはオープンソースのリーダーとしてアジアに君臨し、中韓やASEANをこの分野で牽引しようと考えていました。ところが2000年以降のこの数年間の間に、微妙に状況が変わってきた。中国は共産党政権が指導する社会主義だから、いったん『オープンソースに向かおう』と決断すると、国を挙げて怒涛のように突き進む。その勢いに、日本の主導権は霞みつつあるんです。」

そして、中国は独自の規格を標準にしようとゴリ押しをしている。

「北東アジアOSSフォーラムでは、表面上では対立していない。しかし、中国のオープンソース仕様を日本は採用するつもりはさらさらなく、中国が提案する技術仕様をひたすら受け流している。打合せの局面でも、ひたすら議論が拡散するように意図的に仕向けようとしている。日本の出席者も徐徐に賢くなり、以前のように中国に振り回されるようなことはなくなってきている」 「日本側としては、とにかく中国の仕様が世界標準にならないように頑張るだけということだ」

オープンソースは、プログラマーが共同作業でひとつのソフトウェアを制作する「コミニティ」という形で発展してきた。しかし、それが国家戦略の道具として使われようとしている。ここでも、ウェブ人間論での梅田さんの言葉が思い出される。

私はむしろ「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化とは不可避との前提で、個はサバイバルすべきか」を優先的に考える。

インターネットのガバナンスはどこにいくのだろうか。このまま、国家という権力の道具になってしまうのだろうか。

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5 タイトルと中味に差があるが・・・
3 Winny問題が気になる人へ
5 コンピューター進化の思想的な意味

ネットvsリアルの衝突を読了。「Winny事件をきっかけに、この本を書こうと思った。」というだけあって、第1章から第6章までWinnyに関するテーマとして話題を割いています。エンジニアの立場からみると、アプリケーションを作っただけで罪に問われるのか?という疑問を抱いている人も多いでしょう。実際、私も思っていましたが金子氏(Winnyの作者)の2ちゃんねるなどの書き込みをみると、それだけではなかったことがわかります。 金子氏には、Winnyによって「著作権の概念を壊す」という意志があったのである。つまり、Winnyは従来の著作権を壊す後押しになってもいいと思っていたことである。以下は、金子氏の発言を本より引用。

「個人的な意見ですけど、P2P技術が出てきたことで著作権などの従来の概念が既に崩れはじめている時代に突入しているのだと思います。お上の圧力で規制するというのも一つの手で、技術的に可能であれば誰かがこの壁に穴あけてしまって後ろに戻れなくなるはず。最終的には崩れるだけで、将来的には今とは別の著作権の概念が必要になると思います。どうせ戻れないなら押してしまってもいいかっなってところもありますね。」

この点が著作権幇助の罪になるということを知っていたような口調である。 この本の最後に、小飼弾さんという技術者の言葉が印象に残ります。

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3 Winny問題が気になる人へ
5 コンピューター進化の思想的な意味
5 「インターネット(技術)は誰のものか?」

自分もWeb制作に関わっているのでこんなクライアントがいるのはわかります。

  • 「やたらフラッシュでつくりたがる」
  • 「制作業者にすべておまかせ。」
  • 「リリース直前での根本的なダメだし」
  • 「見積からかけ離れた値段で値切る」
  • 「ユーザビリティ無視のデザイン優先」
  • 「システム的に無理な要求」etc

 この本は確かにWeb屋が直面するさまざまなトラブルを書いています。共感はできますけど、だからどうすればいい?という感想です。やはり、クライアントとの折衝が必要になってくるのではないでしょうか。正直、クライアントの要求するままに制作してもいいWebはできません。「ここは、こうした方がよい」「この機能なら、これで代替できる」という提案がなければ、デスマーチに突入してしまいます。確かに、営業と制作が分離しているところでは「営業が無理な案件を取ってきて・・・」ということはよく聞かれます。システム開発現場も「なんで、こんなこと知らないんだよ。」という気持ちもわかります。しかし、1年経てば技術もトレンドも転換する業界では、すべてに精通するのは無理な話です。

 一つ言えることは、クライアントを裏切らない仕事をすることです。ただし、クライアントの無理な要望に付き合えということではなく、無理なことは無理であることを伝えること。Web制作にはクライアントの協力なくては、何もできないことを認識してもらうことです。それが理解できないクライアントならば、取引してもいい結果は出ないと思います。

 「サービスを受けるためにはサービスを受ける資格が必要である。資格がある者には、信頼を裏切らない仕事をする。」

それができれば一番なのでしょう^^

Web制作現場の憂鬱 僕の出会ったフシギな人たち
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年末にウェブ人間論を読み終えていたが、ブログに書く時間がなかったので、ここで書こうと思った。

Web人間論は、Webという知恵の実を得た人間がどのように進化するのか、その行方を梅田望夫さんと平野啓一朗さんの対談形式で書かれた本である。梅田望夫さんのWeb進化論を読んで、この本を読んだ人も多かったのではないだろうか。

あとがきで梅田さんが梅田さんと平野さんの違いについて言及していた。

私はいまビジネスとテクノロジーの世界に住み、平野さんは文学の世界に生きている。しかし、そうゆうわかりやすい違いよりももっと深いところでの人生観のようなものが、ウェブ進化論を語ることで現れてきたのがとても興味深かった。 たとえば、平野さんは「社会がよりよき方向に向かうために、個は何ができるか、何をすべきか」思考する人である。(中略) その点に関して言えば、私はむしろ「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化とは不可避との前提で、個はサバイバルすべきか」を優先的に考える。

二人の立場の違いからくる考え方の違いを明確にあらわしていると思う。 自分もビジネスとテクノロジーの世界に住んでいるから梅田さんの考えはとってもよくわかる。今回は、この本を読んで平野さんの考えがとってもおもしろいものであると思った。梅田さんはビジネスという視点から考えているが、平野さんは社会としての個として考えいるのだと思う。

最近はWeb2.0に対するアンチ本なども出ているが、Webという道具も使う人しだいでいくらでもプラスになるし、マイナスにもなるのだ。車はとても便利なものであるが、使い方を間違えると凶器になるのと同じだと思う。梅田さんは、Webとしてのプラスの未来を示してくれていると思う。その考え方は好きでないという人もいると思うが、プラス思考は必要なことでないかと思う。もちろんマイナス面のことも忘れてはいけないが、Webが人間の生活を明るくできるものであればいいと思っている。

Webの進化が人間の進化を手助けするものであってほしい。

平野さんの小説は読んだことがなかったので、ぜひ読んでみたいと思った。

ウェブ人間論

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 タイトルは「若者はなぜ3年で辞めるのか?」というタイトルであるが、本書の指摘は「年功序列」型の仕組みが若者に閉塞感を生んでいるとしている。今更「年功序列」?日本は成果主義を取り入れている企業がほとんどではないの?と思うかもしれない。事実、自分もテレビ新聞で取り上げられている欧米型の成果主義が混乱を招いていると思っていた。しかし、これを読んでみて、年功序列のシステムが根強いところで残っていることがわかった。

 つまり、日本が導入した成果主義というのは欧米のそれとは違い、年功序列のレールの上にのった成果主義であると言う。「年功序列のシステムにちょっと付け足して、成果主義を取り入れました。」というものであると。したがって、成果主義で成果を上げても基本的な年功に沿ってキャリアはレール上に形成されてしまう。

 日本の導入した成果主義は当初、人件費抑制とポストの抑制のものだったと言っていいだろう。それと年功序列をミックスせたら、「年功により給与が上げるかもしれないが、成果主義によっては給与はそのままか下がる可能性もある。」ということだ。ましてや、ポストにつけなればクリエイティブな仕事にもつけないだろう。「給与が上がる保証はなく、クリエイティブな仕事ができる保証もなく。」それが閉塞感を生んでいるという。

 私も10数年前に新入社員として製造業のラインに配置された。もともと設計希望だったが、現場を体験するのは必要なことだとラインに配置された。ラインの仕事は嫌ではなかったが、自分のキャリアが本当に設計にいけるのか不安になった。すでに入社1年目にしてキャリアが見えなかった。そこは1年で辞めてしまった。この本のタイトルよりも2年短かった。

 自分が就職活動をしたときは、ちょうど氷河期が始まる一歩手前だった。前の年には教授推薦で就職企業も自分たちのときにはまるで求人がなかった。自分は勝手に就職活動をしていたが、まったくもって手ごたえがなかった。結局、あまり知名度がない二部上場(当時)に会社に入ったが、上記のとおりその会社では大卒のキャリアの形成なんて考えてなかった。それまで高卒しか採用したことがなかったからだ。つまり、設計部にいきたいというキャリアは、現場で4,5年は揉まれたたたき上げでないと入れないということだったのだ。

 若者は忍耐力が足りないと言えばそうなのかもしれない。しかし、レールに乗ったキャリアしか見えず、それが自分の希望としないものであったということがわかってしまったら、どうだろう。若者でなくても糸が切れてしまうのではないか。

 どうせやるなら楽しく仕事をしたい。ここ最近そう思っている。楽しくというと、楽をしてというイメージが強いがそうではないと思う。精神的や肉体的に体を壊しても仕事は続かない。楽しいことなら続けていける。怠け者にみえるかもしれないが、それで食べていけることが幸せだと感じる。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
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5 現代社会に蔓延する「閉塞感」の原因を見事に言い当てた良書!
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