3つの原理 ローレンス・トーブ その1
Posted in 書評, ビジネス on 1月 30th, 2008 コメントはありません »
この本を簡潔に紹介するならば、まったく新しい未来予測といっていいだろう。内容は非常に難しい本であるが、読み進むうちに内容に引き込まれる本である。わたしは、この本を読んでいるときに脳がうなっていた。「そうだよな・・・そうだよな・・・そうなっちゃうよな・・・」と。
3つの原理では、人類の流れのモデルとして「カースト・モデル」、「性モデル」、「年齢モデル」の3つのモデルがあると言っている。
・カースト・モデル
ここでは歴史と未来を5つのカースト時代に分けている。
1.先史時代および人類の歴史初期にあたる「精神・宗教の時代」
2.王、皇帝、騎士、貴族、武士に支配される「戦士の時代」
3.商業・産業が優位を占める「商人の時代」
4.経営や技術の専門家が実権を握る「労働者の時代」
5.最後に「精神・宗教の時代」が到来して、歴史の終わりを迎える
現在は、労働者の時代でありこれは2030年に頂点を迎える。そして、労働者の時代に最も影響力を与えるのは儒教圏ブロックであるといっている。儒教圏は、中国、朝鮮、日本などの東アジア地域である。しかし、これは短命に終わり、その後「精神・宗教の時代」が到来する。
・性モデル
フェミニズムのヒストリーである。これは、中国の陰陽思想を比喩として使っている。
1.「陰の時代」:人類は最初に女性的原理として暮らしていた時代。
2.「陽の時代」:男性的な時代。家父長革命が起こり男性優位の時代となった。
3.「両性時代」:今、陽の時代から両性時代の転換点にある。すべては性的にバランスの取れたものに変化していく。
また、西洋、東洋の文明によっても違い、東洋は「陰的」、西洋は「陽的」に傾いている。しかし、世界が両性化するにつれて東洋と西洋は次第に融合するようになる。
・年齢モデル
人類の成長は、個人の成長モデルに当てはめることができる。
1.誕生:無中心の段階 紀元前300万年~紀元前25万年頃
2.幼児期:自己中心の段階 紀元前25万年頃~紀元前1万年頃
3.幼年期:母親中心の段階 紀元前1万年頃~紀元前2000年頃
4.少年少女期:父親中心の段階 紀元前2500年頃~16世紀、17世紀
5.青春期:中心離脱段階 1650年~2010年
6.成人期:内的中心段階 未来
7.老年期:超人類段階
現在の人類は19歳前後であり、やっと成人に近づいた段階にある。
・ブロックの形成
労働者の時代には、儒教圏がNo.1となり続いて、欧州ブロック、北極圏ブロックと続く。
1.儒教圏ブロック:日本、中国、朝鮮
2.欧州ブロック:東西ヨーロッパ諸国
3.北極圏ブロック:アメリカ、ロシア、カナダなど
4.ASEAN:タイ、フィリピン、シンガポール、マレーシナ、インドネシアなど
5.中南米ブロック
6.アフリカブロック
7.オセアニアブロック
次のときには、なぜ儒教圏がNo.1になるのか?、共産主義は崩壊したのか?資本主義に民主主義と自由はつきものなのか?そして、最後のカースト「精神・宗教の時代」について考えてみたいと思う。
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