ビジョナリーカンパニー ジェームズ・C・コリンズ/ジェリー・I・ポラス

実はだいぶ前に購入していたのですが、読もう読もうと思って手をつけていませんでした。そこで、読んでまず目標達成!

この本を簡潔に言うならば、「企業理念をうちたてて、それを組織の末端まで浸透させた会社は繁栄し続けるということ」である。

 ビジョナリーカンパニーとは何なのだろうか。ビジョンを持っていて、未来志向の企業、先見的な企業であり、業界で卓越した企業、同業者他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与え続けてきた企業である。

 ここでは、ビジョナリーカンパニーとして多くの企業が登場する。P&G、GE、3M、フォード、IBM、ウォルトディズニー、HP、ソニー、ウォルマートなどなど。これらの企業は明確な企業理念があり、病的なまでにその理念を浸透させることに躍起になっている。この本ではそれをカルトと言っている。

この本ではある意味非常式なことを言っている。

カリスマ的な経営者が推進力となる。
 → カリスマは一代限りで終わる。ビジョナリーカンパニーは早いうちから後継者育成計画をたてている。

すばらしい会社は、すばらしいアイディアからできている。
 → ビジョナリカンパニーは最初からすばらしいアイディアを持っていたわけではない。数多くの戦略をやってみて、手直しして試してみたのである。

変化を促すには、社外CEOを迎えるべきだ。
 → ビジョナリーカンパニーで社外CEOを迎えたのは過去に4度だけ。

二兎追うものは一兎も得ない。
 → ビジョナリーカンパニーはORではなくANDで考える。短期的利益と長期目標のどちらも達成できるように考える。

そして、ビジョナリーカンパニーになるための4つの要素
1.時を告げる預言者になるな。時計をつくる設計者になれ
 よいアイディアは一時で終わる。しかし、よいアイディアをつくる土壌をつくれば次々によいアイディアが出てくる。

2.ANDの才能を重視しよう
 二つの相反するものを追求していく。

3.基本理念を維持し、進歩を促す
 基本理念を浸透していくことと、進歩を加速させることは同時にしていく。

4.一貫性を追求しよう
 新しい経営手法がよい方法とはかぎらない。

 以前、セミナーでごいっしょした経営者の方にお話をお伺いしたときに、「経営理念をうちたてた会社はすぐに大きくなったね」と言われたことが身にしみてきました。
 
 「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」や「ビジョナリーピープル」も読んでみたいと思います。

 余談ですが、ビジョナリで漢字変換すると「美女なり」に変換されました。美女なりカンパニーもちょっといいかな^^。

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
ジェームズ・C. コリンズ ジェリー・I. ポラス James C. Collins Jerry I. Porras 山岡 洋一
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4 理念
5 企業理念の重要性を理解
5 21世紀のビジョナリーへ

非属の才能 山田玲司

「空気が読めない奴」と言われたことがあるあなた → ハイ!
まわりから浮いているあなた → ハイ!
「こんな世の中おかしい」と感じているあなた → ハイ!
本当は行列なんかに並びたくないと思っているあなた → ハイ!
のけ者になったことのあるあなた → ハイ!

 あ、なんか自分はすべて当てはまっているかも。でも、この本の最初には「おめでとうございます」と書いてあるから、きっとおめでたいに違いない。

 山田玲司さんは、漫画家です。私はこの人の初期作品「Bバージン」のころから読んでいます。今は「絶望に効く薬」という漫画で、様々な人にインタービューした記録を書いています。

 非属とはなんだろうか?作者は「自分のなかのどこにも属せない感覚」と言っている。爆笑問題の太田光、ミュージシャンの大槻ケンジ、お笑い芸人のほっしゃん。オノ・ヨーコ、五味太郎、よしもとばなな、富野由悠季は、すべて非属の才能の持ち主であり、自分のなかのどこにも属せない感覚を信じ続けた。

 実はわたしも学校が嫌いだった。特に高校のときはすごく嫌いだった。なんとなく同調の圧力を感じたからだ。この同調の圧力はすごいと思う。なぜならば、これから生きていく方向性を簡単に奪ってしまうのだから。
 「自分はどういう人間なのか?」「どう生きていくべきなのか?」「幸せとは何か?」そんなことを言い出したら、笑われてしまうと強く感じた。(当時は)
 
 しかし、これからの時代は「非属」であることに陽の目が当たる時代なのではないかと思う。これから先が見えない時代に「同調」に慣れてしまう人は、みんなについていくことで終わる。それは使われるだけの部品だ。

 大企業に入ると、なぜかIDカードを首にぶら下げている。ぼくはそれが嫌いだ。なぜか首輪にみえる。それはぼくだけなんだろうか。(幸いにもIDカードを首にぶら下げる仕事についたことはなかった)

 この本は自分が非属であってもいいという勇気をくれる。本当に読んでいて救われる思いがあった。ただし、非属であることで周囲と軋轢を生んでしまうことは多々ある。この本には非属であると同時に周囲と幸せにやっていく方法が書かれている。

 そのひとつは・・・「人の話を聞く」・・・傾聴!

 ラ・ポールはコミュニケーションの基本です。

 非属であっても大切にしたいです。

わたしもかなり変わり者なので、失礼がありましたらお詫びします。

非属の才能 (光文社新書 328)
山田 玲司
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4 漫画家山田礼司の墓標
1 大ファンだっ
3 新書レベルだな、と

ウェブ時代5つの定理 梅田望夫

 Web進化論からの完結編として書かれたこの本は、梅田さんの執筆活動を一度締めくくる本とされています。本当はもっといろいろ書いて欲しいですが、しばらく執筆活動はされないそうです。

 この本は数々のビジョナリーな人の言葉を紹介しつつ、梅田さんのテイストを織り込んで5つの定理にまとめています。

1.アントレプレーナーシップ
 不確実な未来をどのように楽しむのか。その精神はどこから来るのだろう?失敗ということはあるのか?「失敗と言っても、たかだかスポーツの負けと同じ。」という精神は未知への一歩を踏み出す勇気になります。

2.チーム力
 世の中は複雑化した。複雑になりすぎた。だから一人ですべてをこなせる人はいない。Googleの創業者、セルゲー・ブリンやラリーページは天才であるが、すべてを一人でこなせるわけではない。Googleもエリック・シュミットというCEOを迎え、より強固になったといえる。

3.技術者の目
 シリコンバレーではエンジニアが一番かっこいい。そして、クリエイティブである。日本の学生のSE志望の少なさをみると、いかにSEという仕事が人気がないかわかる。(情報処理の講師をしていますので、学生と接する機会はあるのです)
「エンジニアはかっこよくない。」「仕事きつそう」というイメージがついている。そして、何よりも「クリエイティブでない」ことが大きいのではないかと思う。言われた仕様をたんたんとこなすだけのSEというイメージだ。それは確かに面白くない。
 どうすれば日本のエンジニアは変われるのだろうか?それを追求してみても面白い。

そして、アップルはスティーブ・ジョブスのもとプロダクト志向により完全に復活した。プロダクトにこだわることによりiPod、AirMacなどの数々のヒットを飛ばしている。すべては、プロダクトにこだわることで生まれたヒットである。そのためのエンジニアマインドは尋常ではなかっただろう。

4.グーグリネス
 グーグリネスとはグーグルらしさという意味である。グーグルはある意味「変な会社」である。今までの会社とは違う変な会社だと思う。

Google が発見した 10 の事実

 この理念はグーグルという会社を強くしていることは間違いない。一度でいいので目を通しておくといいだろう。

5.大人の流儀
 わたしも最近思うのは、若者へ希望を与えるにはどうすればいいのかということである。変化の激しいネット世界ではあるが、今までの経験が無駄になるということはない。若者にどんなメッセージを残したいのか。これから真剣に考えて生きたいと思う。
そして、「己は何者なのか?」自分のアイデンティティは何か?自分の使命は?よくそんなことを考える。セルフを決めたとき、一本芯の通った自分にしていきたい。

 感想としては、「梅田式勉強法」となっていますが、アントレプレーナーシップに満ちた人が読むにはよい本だと思います。もちろん、それ以外の人が読んでもおもしろいです。

この本の中で気に入った言葉

パラノイア(病的なまでの心配性)だけが生き残る by アンディ・グローブ

組織全体の神経を研ぎ澄ませて「変化の予兆」をを感得できるものだけが生き残る・・・。まさにその通りである。

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
梅田望夫
文藝春秋 (2008/02/28)
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5 シリコンバレーという場所の背景
4 これまでとは似て非なる本
5 心で読む