コミュニケーション至上主義社会への疑問

ダイヤモンドオンラインにこんな記事が載っている。

元2ちゃんねる管理人ひろゆき氏との対談で芽生えた外に出ない=ダメな人」という固定観念とコミュニケーション至上主義社会への疑問
http://diamond.jp/articles/-/9175

点線部分は記事からの引用です。

——————————————————————————–
ひろゆき氏はまず「なぜ人は外出しなければいけないのか?」という視聴者からのコメントを紹介。

「外出しないから、あなたは引きこもりですって、(外出しないことが)悪いことのように言われている気がしている。外出しなければいけないの?って思った時点で、ダメなヤツだと言われたら、しゃーないかな」
——————————————————————————–

「外出しない=引きこもり」という図式にはならないと思う。この図式によると世界中の偉業を成し遂げた人たちも引きこもりということになるだろう。

ポアンカレ予想を解いたペケルマンは、サンクトペテルブルクで外出しない生活をしている。そして、米国のクレイ数学研究所が贈呈を決めた 賞金100万ドルの受け取りを最終的に断った。

このように偉業を達成する人には、社会生活にうまく適合していていない人も多い。ただし、日本はこのような人を社会から排除する傾向が強いのではないか。

価値観の多様化、ダイバーシティと言いながら、引きこもりの価値観は認めることができていない。ただ単に働けないダメなヤツぐらいのレッテルを貼っている。

わたしが最近つらいことは、「お仕事なにされてるんですか?」ということ、説明しずらいので「情報処理を教えています」と答えています。相手は適当にレッテルを貼ってくれるでしょう。

——————————————————————————–
「なぜ現代社会は、コミュニケーションスキルを過剰に要求しているのか?」

社会を見回せば、能力よりも要領のいい人が出世していく。逆に、コミュニケーションの下手な人は、実力とは関係なくソンする事も少なくない。日本が「コミュニケーション至上主義」の社会になっていることも、多くの引きこもりを生みだし、社会復帰を妨げる背景にあるといえる。
——————————————————————————–

ここで言う「ソン」という言葉について。このソンというのは、お金を稼げるか、そうでないかというソンなのでしょう。つまり、資本主義というシステムの中でソンをしているということです。このコミュニケーション至上主義というは、コミュニケーションが資本主義の中でお金を稼ぐための道具になってしまったということではないでしょうか。

会社が求めるコミュニケーション能力とは、お金を稼ぐための能力のこと?村八分にされない能力のこと?

——————————————————————————–
ひろゆき氏はここで、身近で働くアスペルガー障害を持った人が、プログラマーとしては非常に優秀だったのに、サーバーがアダルトサイトにアクセスしてしまい、警察に逮捕された話を紹介した。彼は誤解を解こうと一生懸命説明するものの、話がシドロモドロのため、理解できない警察は23日間勾留。出てきたときには会社を解雇され、家賃も払えなくなって、ホームレス寸前にまでなったという。
——————————————————————————–

コミュニケーションとは、そもそも相互作用のことだ。
上の例でいうと、警察は彼の説明を理解できなかった。逮捕された彼も相手に説明することができなかった。これは逮捕された彼に責任があるのではなく、警察がただ理解できなったというだけである。お互いのコミュニケーションが通じていなかった。それでなぜ逮捕されるのかというのはわからない。

その後、会社も彼を解雇してしまうが、事実を確認したのだろうか。そして、彼の能力は正当に評価されていたのであろうか。もし、彼が説明できなくても、周りのエンジニアを彼の代わりに説明してあげることはできなかったのだろうか。

結局はコミュニケーション至上主義というのは個人至上主義ということ。
コミュニケーションスキルが高ければ、お互いがお互いを支え合うコミュニティを構築していけるはずである。

要領がよくて出世していくのは個人至上主義。
外出できない人を引きこもりと言うのも個人至上主義。

外出できない人が増えているのは、システムという制度が破綻してきている証拠なんだろう。そのシステムの中だけで図らないことだ。

2010年8月に読んだ本や観た映画

くまさんの本棚!
2010年08月
アイテム数:15
価格破壊 (角川文庫)
城山 三郎
読了日:08月01日
{book['rank']


ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)
アーシュラ・K. ル・グウィン,Ursula K. Le Guin
読了日:08月02日
{book['rank']


パラノーマル・アクティビティ [DVD]
オーレン・ぺリ
読了日:08月14日


パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 [DVD]
クリス・コロンバス
読了日:08月15日


クォンタム・ファミリーズ
東 浩紀
読了日:08月15日
{book['rank']


Dr.パルナサスの鏡 [DVD]
テリー・ギリアム
読了日:08月17日
{book['rank']


映画 ハゲタカ(2枚組) [DVD]
大友啓史
読了日:08月17日
{book['rank']


ペイ・フォワード [DVD]
ミミ・レダー
読了日:08月17日
{book['rank']


ココ・アヴァン・シャネル特別版 [DVD]
アンヌ・フォンテーヌ
読了日:08月17日
{book['rank']


笑う警官 [DVD]
角川春樹
読了日:08月21日
{book['rank']


砂の上の植物群 (新潮文庫)
吉行 淳之介
読了日:08月22日
{book['rank']


打たれ強く生きる (新潮文庫)
城山 三郎
読了日:08月23日
{book['rank']


パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち [DVD]
ゴア・ヴァービンスキー
読了日:08月23日
{book['rank']


ボトルネック (新潮文庫)
米澤 穂信
読了日:08月25日
{book['rank']


powered by ブクログ

チームビルディングでトライアンドエラーは有効なのか?

昨日は、チームビルディングジャパンのチームビルディング体験会に出てきました。

今回は「ペンあやとり」というアクティビティをやりました。
グループで輪になって、隣の人同士がペンでつながるのです。
ペンのおしりとペンの先を人差し指で、お互いが支え合う。

そして、ペンでつながった状態のまま内側に向いているグループの人が外側に向くように変化していきます。

このチームは、本当にそれができるかどうか試してみようということになり、できることを確認しました。

この前の記事で、マシュマロチャレンジを行うときにまずトライすることが大切であることを書きました。

しかし、よく考えるとビジネスでトライしてみようという場面にはリスクがつきものです。

ビジネススクールで教えられることは、いかにリスクを最小化するか。
計画を立てることの重要性は、いかに失敗のリスクを減らすかだと思うのです。
いきあたりばったりでいったら、何回失敗するかわかりませんからね。

例えば、外科医がトライアンドエラーで「まずは手術しちゃえ!」とかやっていたら怖いですね。ビジネスでも巨額の資金が動くようなプロジェクトは、まずやってみようとはいかないと思います。

マシュマロチャレンジだって、スパゲティを折ったり、塔が倒れたら罰金を払うという方式でやったら、まずトライするという姿勢は減ってしまうのではないかな。

しかし、このトライをリスクを最小化しながら行う方法が最近に出てきたのではないかと思います。

それが、IT、コンピュータやネットなのでしょう。

コンピュータの低価格化、ネットの普及により容易にシミュレーションできるようになってきたのです。工業製品や建築などのシミュレーションはもちろんのこと、商品開発だって今はネットでアンケート調査をとったりしてシミュレーションしています。

ITがトライアンドエラーを容易に実施できるようにしたこと。そして、それがビジネスを加速させていることは間違いないようです。

このような社会になったからこそ、ビジネスでまずリスクを負わずにトライすることの重要性が叫ばれたと思います。