セミナーにいくとポジティブになれということを潜在意識に刷り込まれます。
天の邪鬼のわたくしは、年がら年中ポジティブというのもどうなのかなと思ってしまいます。
セミナーや本でポジティブになっても効果が続くのは1日から3日ぐらいまでです。
人間だから、やる気を失うこともあるし、気が乗らなくて怠けることもあるのです。
本当はひきこもって、毎日地道ともいえるほど自分と向き合い事を進めることが大切だと思うのです。
別に、それは大きな声を出すことでもなく、異様にテンションが高くならなくたってできるはず。
この本で吉本隆明先生もいっていますが、世の中はコミュニケーション能力が足らないといって、コミュニケーション能力を高めましょうという風潮になってきている気がします。
この本を書くきっかけを吉本先生はこう語っています。
スーパーの店長さんがインターネットで「ひきこもり」を五千人ぐらいチェックして、その人たちをメンバーに会合を持ち、話し合いの場を作って「ひきこもり」傾向の人を矯正する試みをやっているという紹介があった。
このスーパーの店長さんのような「引き出し症候群」ともいうべき素人の人たちのやっていることは、実はとてもおっかないことです。
本人たちは善意でやっているつもりで、世の中も、かれらを肯定的に見たりしている。そこには「引っ込み思案は駄目で、とにかく社交的なほうがいいんだ」という価値観が潜在的にあります。
吉本先生は「ひとりで過ごす時間が価値を生み出す」といっています。
物理学には、位置エネルギーというものがあります。
高いところに行けばいくほど、エネルギーが大きくなるのです。
ひとりの時間を過ごすというのは、高いところに一歩ずつ登るのと似ています。
つらいけど、自分が登らなければ高いエネルギーは得られないのです。
高い位置に到達したときは、きっとすばらしい眺めが待っているはず。
大和書房
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コミュニケーション能力一元主義への反発
「ひきこもり」はヒトの良い特性のひとつ。彼らへの誤解が解ける本。
「孤独」な自分を肯定できない方に読んで欲しい
親の代理死と言い切る勇気
