囚人のジレンマというのは次のようなことをいいます。
ユッケの生肉にO111の菌がついていて食中毒がおきました。
焼き肉店と食肉卸のいったいどちらに責任があるのか。
焼肉店と食肉卸が警察に捕まった。
それぞれ別室で取り調べを受けている。
この時、焼肉店の社長は言った。
「うちではユッケ用の肉として食肉卸に頼んでいたので、うちには責任がない」
それを伝え聞いた食肉卸の社長は、
「うちは加熱用の生肉を卸しているだけだ。責任は焼肉店にある」
これではラチがあかないということで、警察は2人に条件をつけた。
・もし、2人とも黙秘したら、2人とも懲役3年。
・相手が黙秘していても、おまえだけが自白したらおまえだけは刑を1年に減刑する。ただし、相手の方は懲役10年だ。
・逆に相手だけが自白し、おまえが黙秘したら共犯者は刑が1年になる。ただし、おまえの方は懲役10年だ。
・ただし、おまえらが2人とも自白したら、2人とも懲役5年だ。
| 食肉卸 黙秘 | 食肉卸 自白 | |
|---|---|---|
| 焼肉店 黙秘 | (3年、3年) | (10年、1年) |
| 焼肉店 自白 | (1年、10年) | (5年、5年) |
互いに裏切りあって10年の刑を受けるよりは互いに黙秘をした方が刑は一番すくないぞ。
しかし、自分の利益のみを追求している限り、最悪の結果をむかえる
例えば焼肉店社長は以下のように考えるだろう。
食肉卸が「黙秘」を選んだとする。
このとき、もし自分が食肉卸と協調して黙秘すれば
自分は懲役3年だが、逆に食肉卸を裏切れば懲役は1年ですむのだ。
だから食肉卸を裏切ったほうが得だ。
食肉卸が裏切って白状したとする。
このとき、もし自分が黙秘すれば懲役10年だが、
逆に自分が食肉卸を裏切って自白すれば懲役は5年ですむ。
だから食肉卸をやはり裏切ったほうが得だ。
という考えを食肉卸もするので、結局焼肉店と食肉卸は裏切り続け、
両方とも自白しちゃうというわけ。
本当にどうなるかはニュースをみてね。
食中毒でお亡くなりになった方にはお悔やみを申し上げます。