そこのあーた、ねぇねぇ、もっとゆる~くいかない?ビバ、リラックス!!

チェーザレ 惣領冬実

この本はマンガですが、横山光輝に匹敵する歴史マンガです。

チェーザレとはチェーザレ・ボルジアという人物のことです。

実はこのチェーザレ・ボルジアとはニコロ・マキャベリが書いた「君主論」というモデルになった人です。

このマンガは君主論の話ではなく、チェーザレが大学生のときの若き青春から始まります。現在、第7巻まで出ていますが、どこまで続くのかは作者のみぞ知ることでしょう。

この時代はルネッサンスであり、いろいろな人物が登場します。

銀行の頭取として財を築いたロレンツォ・メディチ、万能の天才であるレオナルド・ダビンチ、芸術家ミケランジェロなどなど。

そして主に話は、キリスト教に関する物語が多いのです。

特に7巻はカノッサの屈辱に関する物語とダンテの神曲に関する話が出ています。

カノッサの屈辱は、世界史で教わる内容です。

わたしが覚えたときはは、教皇のグレゴリウスⅦ世が皇帝のハインリヒⅣ世を初めてひざまずかせたという内容で教わったと思っていたのですが。。。

ちなみに皇帝は武力で、教皇は信仰で民衆を統治する人です。

トップが二人もいるということはどちらかが邪魔になるということがあるようです。このときは皇帝と教皇の仲は最悪でした。

このマンガで、皇帝ハインリヒⅣ世が「破門になるなら何度でもひざまずいてやる」と言っているように、皇帝の地位を守るためなら何だってやってやるという態度だったようです。

当時の時代背景としては、そのような内容だったのですが、後世に与えるインパクトは違ったようです。

教皇のグレゴリウスⅦ世は、初めて皇帝をひざまずかせた人として歴史に名を残すことになったのでした。

そこから皇帝の力が薄れていくのですが、実は皇帝と教皇は表裏一体であり、皇帝が弱体化すると教皇の力も薄れていく。

教皇と皇帝という二人の統治者が必要だというは二元論といいますが、昔からリーダーシップの理想像というのは悩めるものが多かったのではないかと思います。

そして、時代と共に理想のリーダー像というものも変化していくのでしょう。

惣領さんの絵も美しく、描き込みもすごい量です。

巻末の資料の数をみると、建物や美術品、時代背景を十分に調査、検証された内容だと思います。

歴史好きなら読んでおいて損はないと思います。

チェーザレ 7―破壊の創造者 (KCデラックス)
惣領 冬実
講談社
おすすめ度の平均: 4.5

5 歴史は謎解き、権力闘争は続く。
5 チェーザレの魅力
5 屈辱
4 何を望むのか?
4 こう語られるとすんなり理解できます

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