そこのあーた、ねぇねぇ、もっとゆる~くいかない?ビバ、リラックス!!

就職活動について考える

 朝、めずらしくテレビを見ていたら「朝ズバ」で就職活動について取り上げていた。なんでも最近は就職浪人をする人が増えているので、大学側で卒業延期制度なるものができている。

 就職において「新卒」というのは絶対的な条件なのか。つまり、「新卒」でないと企業は採用をほとんどしないということだろう。魚の刺身のように、新鮮な方がいいと思っているのだろうか。

 そして、大学も卒業延期制度は半額の学費で延長できるという。就職難という環境にかこつけて大学がお金もらってるだけでしょ。

新卒一括採用制度は、制度として限界に来ていると思う。

確かに新卒一括採用のメリットはある。
・採用コスト・教育コストを減らせる
 まとめて採用、まとめて教育できるからコストを低減できる。
・企業理念の浸透、風土に馴染ませることができる
 企業組織への同化。忠誠心の醸成。ある意味、洗脳とも言えますねw

就職活動における問題点は2つの側面があると思う。

1つは学生側の未熟さ。もう一つは大学卒から就職活動というシステムの制度披露。

以前、大学について考えるでも書いたが、大学を卒業して自分で考え、自分で選択するということを身につけている学生というのは少ない。

最近は就職するのに親が反対だからと辞めてしまう学生も多い。昔、専門学校の講師をしていたときも、ある学生は中小企業の内定をもらったが、親から「バックがしっかりしていないから」と言われたので内定を辞退した。その学生は、授業中は寝てばかりでスロットにご熱心だったけど、親の意見は素直に聞いている、とても親孝行な学生だw

学生は企業情報や就職情報、就職試験を通るためのテクニック、面接のテクニックだけから判断するだけだ。これは大きな思考の枠組みからすれば取るに足らないことだ。社会人になって何年かすれば、自分は狭い世界でしか物事を見ていなかったとわかる。

しかし、これは別な角度から考えれば学生たちに、自分で考える思考を身につける教育をしてこなかったこと。自分たちで考えられなくなった学生たちの甘えとかたずけてしまう前に、学生にそのような教育をしてこなかったことを恥じよう。新卒一括採用が採用コスト、教育コストを減らせるというならば、教育機関が教育コストを減らす努力をすればよい。

そして、企業は入社した学生に「企業理念の浸透、風土に馴染ませる」こと。日本企業は、風土に馴染ませることに敏感である。しかし、グローバリゼーションや多様性という時代の中ですべての社員が風土に馴染むということはあるのだろうか。(グローバリゼーションがいいかどうかは置いておきましょう)むしろ、異質な違う価値観を持った社員が現れた方が突破口が開けることもある。
自分で考えられなくなった学生を、企業側で風土に馴染ませれば、その企業には同じような価値観を持った社員しかいなくなる。それで組織が活性化するのだろうか。

そして、大学卒から就職活動で内定をもらえず既卒となればシステムのレールからはずれていく。一度レールをはずれると戻るのが難しいのが現状である。だから、卒業延期制度なるものが出てくる。レールからはずれると腐った魚扱いだ。(これは転職にも言えることだが)

このシステムというのは私たちの無意識に大きな枠組みを作っている。就職できない=甘え、就職できない=ダメな自分、就職できない=幸せな人生を送れない。あるいは、大学を卒業したら就職するべき、親が言うから大手の企業に就職するべき、といったべき思考。

その枠組みは論理的ではない。それをはずした方がいいのだが、大きなシステムという前になすすべもなくなってしまう。学生ひとりひとりがこうした思考の枠組みをはずしていくことも必要であるが、環境として社会システムを変えていく、私たちの枠組みも変えていくことが求められている。

「世の中にはいろいろの悪があるが、最大の悪は可能性を奪うことである」エーリッヒ・フロム

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